2014年7月31日木曜日

スコーピオン2014 製作編4 ボディ&メカボックス完成

急ピッチで作業を進めた結果、外装関係の塗装が完成しました。週末のYRイベントにはどうにか間に合いそうです。

今回は迷った末に結局旧スコピからの継続性を意識して、なるべく同じか近いイメージの配色にすることにしました。メカボックスは以前は灰色でしたが今回はメッキ調シルバーになってます。

メカボックスの樹脂バスタブ、塗装前

前回の記事の時点では仕上がりにムラが有ったので、やり直しました

ヘルメットは左右分割式なので、30年後の未来の自分に向けてのお手紙を封入しておきました(嘘)
ドライバー氏をマスキング

アートタトゥーのシートを利用してサソリマークを入れます

パール系ホワイトで塗装後、通常の白で裏打ちしましたが…

筆塗りで厚く塗っていたせいで、剥がす時に裏打ちの白部分がかなり剥がれてしまいました。失敗ですがやり直すのも面倒だったので妥協しました。

ドライバー氏、普段は表塗りですが今回は裏塗りの方が楽そうだったので裏からやってみました
細かな部分の黒は顔料系マーカーを使うと手軽です

ストラップは紺色に、手袋は白で筆塗りしました

残りの蛍光イエローは缶スプレーで塗り、白で裏打ちしました

ドライバー氏の顔とヘルメットを塗装しているところ

塗料のはみ出しなど有って仕上がりが完璧では有りませんが、一応は塗れたのでこの程度で妥協しました

保護シートを剥がす時はいつもドキドキです

こんな感じになりました

これからデカールを貼って仕上げます

付属デカールシート。殆どの部分がカット済みなので便利です。親切ですね。
#このシート、昔の付属品とは水色と青の配色が逆になっていて、どうやら間違いのようです。

ストライプを貼り込むと見栄えが良くなって来ました

メカボックス側にも貼り込みます

旧マシンとなるべくイメージを揃えるため、デカールの配置は最小限に抑えました

完成 前方上から
斜め前から

おまけ
だめんず(DA MENS540S)モーターラベルも印刷しました。ヘアラインの入ったシルバーシートに印刷後、付属の保護用クリアシートを上から重ねて有ります。始め印刷設定のミスで下の2枚のように一回り以上小さく出力してしまいましたが、そちらは進角表示の関係ないマブチ540系モーター用に使う事にします。今週末のイベント時に配布予定ですが、一部にクリアシート張り付け時に失敗したものも混じってますのでご了承下さい。

2014年7月29日火曜日

スコーピオン2014 製作編3 メカボックス塗装とウイングの染色

今回のメカボックスとウイングには純正の黄色の他にOPで赤と黒がそれぞれ用意されていますが、塗ったり染めたりも普通に可能なようです。

メカボックスはまず細か目のスポンジヤスリで軽く表面を荒らして脚付けをおこない、中性洗剤で洗って脱脂します。中に塗料が回り込まない様に紙ウエスを詰めて軽く養生し、上下をひっくり返して塗装します。バッテリーハッチ後部の金具を取り付けてフタのずれを防止し、前は外しておきます。フタは自重で被せているだけです。材質は多分ごく普通のABSだと思うのでラッカー系の塗料なら多分何でも良いと思いますが、今回は模型用のグレーのプライマーを吹いたあとで染めQのメッキ調シルバーで塗装しました。割と簡単にオリジナルカラーに出来るので興味有る方はお試し下さい。

写真では一部むらになってしまっているので、再塗装の予定です。夜のベランダで作業したせいで確認が甘かったようです。

ウイングは純正の黄色を黒に染めました。黒はOPで買えるのでそちらを入手した方が簡単ですが、先日の買い物の際に売り切れだったのと、この材質での染めの適合性を知りたかったので試してみましたが成功しました。
メカボックスの塗装

ウイングの染色 ダイロンの黒

スコーピオン2014 製作編2 オイルダンパー他

車体組み立ての続きです。個人的に大好きでかなり拘って使い続けて来た外径10mmサイズの新ダンパーについては結構詳しく書きました。

リアガード
ナット埋め込み用の加工が追加されていて便利になりました


ギアカバーがきっちりしっかりと被る様になったのも大きな改良点です。旧キットでは歪んだりずれたりして大変でした。

ロールケージ取り付けの2.6x12mmネジが長めのため、ねじ込むのが少し大変です。そのような場合はシリコン系のグリスを薄く塗布して作業しています。ねじ込んだ後にケージが斜めになり易いので傾きを見て修正します。

後期スコトマ系のダンパーサイズを元に再設計された新ダンパー。シリンダー内部の加工精度は以前よりも明らかに向上していてつるつるでした。(以前は深めのヘアライン状の傷と段差が有った)

また今回のシリンダーは、ストローク後期に粘って底付きしにくい様に、奥に行くほど僅かに狭くなる設計になっているそうです。

旧キットでは金属製だったピストンも今回は樹脂製に。金属同士の擦り合わせよりも滑りは良くなるので歓迎です。

ただ、開封してみると写真で0時の位置の小さなDカット部分にランナーから切り放した際のバリが残っていたので、取り除きました。削り過ぎて流量が変わらない様に注意しました。


また今回からフロントは穴空きタイプのピストンになりましたが、良く観察するとEクリップが僅かに塞いでいる様子(写真左)。なので右の状態に揃えて組み立てました。走行で動いてしまうかもしれませんが様子を見ます。

今回の改良で良くなった点を更に二つ。一つはシャフト支持の為の樹脂スペーサーの追加でシャフトが首振りしにくくなった事。

もう一つは、ピンセットの位置のスペーサーです。ピストンより若干大きいのでシャフト保持の役目を果たしています。

#これ実はかなり重要な改良だと思います。旧型では全伸びの時のピストンがOリングを押して潰してしまう構造上の欠点が有り、それが動き出しの渋さの大きな原因だったからです。このスペーサーはそれを防いでくれます。


今回、効果のほどは不明ですが新品時のシリンダー内部にドライファスルブでフッ素樹脂コーティングをしてみました。多分シリコンオイルに溶けてしまうと思いますが一応。

おなじみの付属専用工具
プレス部品なので嵌め易さに裏表の違いが有ります


バリ取り

ショックシール用の透明樹脂リングのはめ込み手順、私のやり方をご紹介

1.シリンダーキャップ側にシールをまず載せて

2.ショックボディに押し込みながら軽く締め込んでやると(ずれや噛み込みに注意)

3.この位の位置まで押し込めるので

4.後は親指の爪などで両側から押し下げて最後まで押し込むことが出来ました

今回の改良点の一つ:スプリングストッパーが丈夫になりました。

オイルは溝切り下の境目辺りを目安に入れています

キャップを上に寄せた状態でシリンダーにピストンを沈め、上下に動かしてエア抜きを行います

その後は締め込みとピストンの押し込みを繰り返し。
オイルが抜けにくくなったらまたちょっと緩めて押し込んで…を気長に繰り返すと良いです。
今回の物は最後まで押し込むのはかなり難しい様子で、写真の数ミリ反発くらいの位置で終わりにしました。走行に伴ってオイルの抜けも生じるので。


組み上がりました。旧ダンパーと同様の外観を保ちながら動作は大幅にスムーズになっていて感動しました。
折角ならオイル排出用のキャップの溝切りは欲しかったかも。

リアホイールハブは固定方法が変わって脱着し易くなりました。(以前はテーパー勘合式)この芋ネジと固定ピンが一体になったパーツのアイデアには脱帽です。

リアサスへのベアリングの圧入もギアボックスと同様に行いました。

傾かない様に慎重に。

Fサスピポット周りの組み立て。潤滑は今回鉱物系オイルにしました。

ボールポイントビスを「x.xmmの突き出し長さになるように」のような指定のされている箇所を組む際の手順をご紹介。
1.まず長さを合わせる
2.それからボール側を工具で固定しつつ
3.ナットを土台に対して締め込んで固定する
という手順で行うと一発で確実に決まります。ありふれた基本技の一つですが一応。


各所で問題が報告されていたリアドライブシャフトのストローク途中での引っ掛かりですが、総合的に検討した結果、T2さん情報にあるように内側ポスト下にワッシャーの追加で対処するのが最も簡単かつ効果的だと判断しました。(0.5mmワッシャーを1枚または2枚)
リアアームの取り付け角度が変わりキャンバーが変化するので本来はセッティング要素の一つですが、個人的にはスコピにはポジキャン設定が最適だと考えているので好都合でした。

8/3追記:製造時のばらつきでこの方法だけでは不十分な場合も有るようです。

ワッシャー1枚だと僅かな引っ掛かり感は残りますが、走行で解消するレベルだと思います。

変更後のキャンバーはこれくらい。まだ若干ネガ方向寄り。

リアダンパー支持部の樹脂パーツ。以前はゴムブッシュ留めだったので、ここも進化して動作が良くなりました。

Fサスアーム組み立て。ここは走行性能確保の為に意図的にガタを与えているとも聞きましたが、今回のキットは以前の物よりガタやクリアランスは小さくなっている様に感じました。アライメント調整がし易くなるので歓迎です。

ボールエンドの樹脂パーツ
LA型番なので旧レーザー系からの流用ですね


樹脂へのねじ込みの際にはシリコン系グリスを塗布しています。

キャスターブロックも今回はナット周りが肉厚に成形されていてより頑丈になったようです。これならOPの削り出し品ではなくてもそれほど壊れる心配は無さそうです。

この位置はネジロック剤のみで固定するしかないのですが…

テストとして外形の小さい2.6mm用ワッシャー(t=0.5)を2枚挟んでみました。ボールエンドと干渉しないかは取り付け後に様子を見ます。

シャシー完成

フロント周り
ステーを後ろ側で広いハの字形に取り付けたのでボディ装着時のクリアランスは向上しています。今のところ前1枚後ろ2枚の構成ですが、ボディ完成後に再調整の予定です。

8/3追記:今は前無し後ろ2枚ですがまだ広げた方が良いので、長めの2.6mmビスを入手してやり直します。